【8月19日 AFP】サッカー韓国代表で、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するFW孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)が、前週末のチェルシー(Chelsea)戦で人種差別的な暴言を受けたとされる問題で18日、チェルシーが調査を行っていることを発表し、問題行為が見つかった場合は「最も強い措置を講じる」と警告した。

 孫はチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われた14日の試合で、一部の観客から人種差別的な暴言を受けた疑いがある。

 過去にチェルシーは、同様の行為が見つかったファンに対し、生涯出入り禁止処分を下している。現在は人種差別を撲滅するための取り組みの一環として、スタンフォード・ブリッジの全座席の背もたれには、問題行為の通報方法に関する説明が記されている。

 今回の件を受け、チェルシーは「いかなる差別行為も全くもって容認できない。チェルシーのみならず、われわれのいかなるコミュニティーにおいても、その居場所はない」とコメント。

「チェルシーFCは差別行為は全く容認できないという立場を一貫して明確にしてきた。それでも、こうした愚かな人がいまだに存在し、いわゆる『ファン』としてこのクラブに属していることは、チェルシーFCやわれわれの監督、選手、スタッフ、真のサポーターを辱めている」と非難し、「この件については調査を行っており、もし特定されれば、その人物に対してはクラブから最も強い措置を講じる」と表明した。

 荒れ模様の展開となった試合は2-2の引き分けに終わっている。(c)AFP