【8月19日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで17日夜、多数の礼拝者がいたモスク(イスラム礼拝所)で爆発があり、少なくとも21人が死亡、33人が負傷した。地元警察が18日、明らかにした。

 アフガニスタンでは、昨年にイスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を握って以降、爆弾攻撃が減少していたが、ここ数か月で増加。一部の事件ではイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しているが、今回の事件では犯行を認めた組織はない。

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は18日、ツイッター(Twitter)への投稿で、同国の治安が「悪化」していると説明。過去数週間で起きた爆弾攻撃による死傷者は250人以上に上り、民間人の月間犠牲者数はここ1年で最悪だと指摘した。

 タリバン当局は万全の治安対策を講じていると主張し、ソーシャルメディア上で報告される事件に対する否定や軽視を繰り返している。最近では、襲撃事件に関する国内外メディアの報道も規制しており、そのために暴力を振るうこともある。18日には、武装したタリバン戦闘員が爆発現場への報道陣の立ち入りを阻止した。(c)AFP