【8月20日 AFP】パキスタン・カラチ(Karachi)のカラチ動物園(Karachi Zoological Garden)で今週、牙が折れたゾウの治療が行われた。

 動物愛護活動家の報告を受け、シンド(Sindh)州の裁判所がオーストリアを拠点とする動物愛護団体「フォー・ポーズ(Four Paws)」に治療を依頼した。

 治療を受けたのは、ボリウッド(Bollywood)女優にちなんで名付けられた16歳の雌のゾウ「マドゥ・バラ」。牙が折れた箇所から細菌が入り、患部が化膿(かのう)していた。

 カラチ動物園には全身麻酔の設備がなく、マドゥ・バラは立ったまま鎮静剤を施された。目はテープで覆われ、体は太いロープで固定された。手術は数時間に及んだ。

 獣医師チームは「特別に開発されたとても長い」歯科治療用ドリルを使い、残った牙を取り除いた。続けて別のゾウの牙の処置も行われるという。(c)AFP