【8月18日 AFP】イスラエルとトルコは17日、外交関係を完全に回復させることで合意したと発表した。両国関係は、2008年にイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に侵攻して以降、冷え込んでいたが、関係正常化が実現する。

 イスラエルのヤイル・ラピド(Yair Lapid)首相は合意を受け、「地域の安定に向け重要な財産となり、国民にとっても非常に意義のある経済ニュースとなる」と歓迎した。

 同国首相府によると、両国は大使と総領事を再び任命し、直行便も再開させる。

 トルコ大統領府は、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はラピド氏との電話会談で「(両国が)持続可能な形で、なおかつ相互の敏感な点については配慮しつつ協力を進める」ことに支持を表明したとしている。

 トルコ側は一方、イスラエルとの外交正常化はパレスチナにも利益をもたらし得ると主張。メブリュト・チャブシオール(Mevlut Cavusoglu)外相は「わが国はパレスチナ人の権利を引き続き擁護するつもりだ」と表明した。

 トルコは、ヨルダン川西岸(West Bank)に拠点を置くパレスチナ自治政府だけではなく、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との関係も維持している。(c)AFP/Rosie Scammell with Fulya Ozerkan in Istanbul