【8月17日 AFP】米空軍は16日、長距離核弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した。実験は当初3月に予定されていたが、ウクライナや台湾をめぐる緊張の高まりを避けるため、2度にわたり延期されていた。

 米空軍グローバル打撃軍団(Air Force Global Strike Command)は午前0時過ぎ、カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地(Vandenberg Space Force Base)から弾頭非搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3(Minuteman III)」を太平洋に向けて発射した。ミサイルには試験用の再突入体が搭載されており、有事の際には核弾頭を搭載することができる。

 再突入体は、約6800キロ離れた西太平洋のマーシャル諸島にあるクエゼリン(Kwajalein)環礁まで飛行した。

 今回の発射実験について空軍は「米国の核抑止力が安全かつ確実で信頼でき、効果的であることを示すための定期的な活動の一部」だと説明。こうした実験はこれまで300回以上行われており、現在の世界情勢とは関係ないと強調した。(c)AFP