【8月17日 Xinhua News】日本の瀬戸内海沿岸で5日に開幕した現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」夏会期で、中国の美術作家、向陽(Xiang Yang)氏の作品「辿(たど)り着く向こう岸」が公開されている。向氏は中国伝統建築のほぞはぎ構造を用い、10年かけて収集した木製の廃棄部材や家具を整理・修復して木造構造物に再構成。全長36メートルのはしけ船(貨物運搬用の小型船)に載せ、作品を作り上げた。

 木造構造物は、長さ25メートル、幅9メートル、高さ10・4メートル。向氏は「はしけ船は海上を航行して瀬戸内海の島々を訪れることができる。これにより各島を結ぶ航路が形成される」とし、さまざまな分野、さまざまな国・地域の人々が同作品を文化交流のプラットフォームとして活用し中国文化を深く感じてほしいと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News