【8月16日 AFP】インフレやサプライチェーン(供給網)絡みの問題、中国における新型コロナウイルス禍に伴うロックダウン(都市封鎖)などを背景に、世界全体のビジネス出張の経済規模がコロナ流行前の水準まで完全に回復するのは2026年半ばになるとの見通しが15日、公表された。

 業界団体「グローバル・ビジネス・トラベル・アソシエーション(GBTA)」は、世界の出張支出が19年の実績である1兆4300億ドル(約190兆円)を上回るのは26年半ばと予想。昨年11月時点の見通しから18か月後ろ倒しとなった。26年は1兆4700億ドル(約195兆円)の見込み。

 GBTAによると、出張支出は20年には6610億ドル(約88兆円)にまで落ち込んだが、それ以来、徐々に回復している。ただGBTAは「回復はやや逆風下にある」としている。

 新型コロナ感染防止策のロックダウンに加え、エネルギー価格の高騰、人手不足、ロシアのウクライナ侵攻に伴う地域的な影響などが主な阻害要因となっている。(c)AFP