【8月16日 AFP】女子テニスのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は15日、自身が世界ランキング1位に上り詰めた今でも、四大大会(グランドスラム)通算23勝のレジェンド、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)への畏敬の念は変わらないと明かした。

 米シンシナティ(Cincinnati)で開幕したウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2022)で、21歳のシフィオンテクが大会第1シードにつけているのに対し、40歳のセレーナは引退へのカウントダウンを続けている中で、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)と1回戦で激突する。

 シフィオンテクはこの日、これまでセレーナとじっくり話をする勇気が持てなかったと報道陣に告白。「セレーナと目を合わせるのは難しい。彼女の周囲にはいつも大勢の人がいるから」とした上で、「自分はすごく恥ずかしがり屋なので、彼女の近くにいると幼稚園児のようになってしまう」と話した。

 今や世界ランキングでは自分の方がはるかに上であるものの、セレーナと話すのになぜこれほど緊張してしまうのか説明できないというシフィオンテクだが、全米オープンの1回戦でセレーナと激突することには慎重ながらも興味がある様子で、「彼女とプレーする最後のチャンスになる」とし、「ネットの反対側の彼女と戦うのはどんなものか確認するだけでも、ぜひともしたい」と話した。

 通算2度の全仏オープン(French Open)制覇を誇り、今季はマッチ37連勝を記録するなどして計6大会で優勝しているシフィオンテクは、シンシナティ大会ではこれまで計4試合プレーしているが、白星を挙げたのは予選から勝ち上がった2019年の1回戦だけとなっている。

 一方、セレーナは今年の全米オープン終了後に引退する意向を示しており、今大会は現役生活で最後から2番目のトーナメントとなる。(c)AFP