【8月15日 AFP】中国軍は15日、台湾周辺で再び軍事演習を行った。同日には、米議会の超党派議員団が訪台中で、中国側はこれを強く非難した。

 事実上の米国大使館に相当する米国在台協会(AIT)によると、米民主党のエド・マーキー(Ed Markey)上院議員ら議員5人は同日、蔡英文(Tsai Ing-wen)台湾総統と会談した。

 総統府によると、蔡氏はロシアによるウクライナ侵攻に言及し、「独裁国家が世界秩序にもたらす脅威」が露呈したと指摘。さらに、台湾が中国の軍事的脅威にさらされる中、米政府が台湾を支持していることに感謝の意を表した。

 米議員団の訪台を受け、中国側は激しく反発。15日に「台湾周辺の空・海域で、戦闘即応態勢での巡視と戦闘演習」を行ったと発表した。

 中国軍は先に、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長の訪台を受けて大規模な軍事演習を実施し、台湾近海に軍艦、ミサイル、戦闘機を配備したばかりだった。

 台湾政府は、こうした演習やミサイルの試射は台湾侵攻の準備だと非難している。(c)AFP/Beiyi Seow with Catherine Lai in Taipei