中国で増え続ける街角の「ポケットパーク」 住民の交流や健康づくりの拠点に
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【8月15日 People’s Daily】中国東部の山東省(Shandong)青島市(Qingdao)の南部にある「音楽ポケットパーク」では、地面にピアノの鍵盤が描かれ、30種類以上の花や木が自然のメロディーを奏でている。近くに住む張さんは「ポケットパークは住民たちの『庭』になっています。生活に潤いを感じますね」と笑みを浮かべる。
中国北部の河北省(Hebei)保定市(Baoding)にある「ギンナン公園」も、小さいながら緑に囲まれた空間として住民に親しまれている。市の公共事業を担う張清飛(Zhang Qingfei)氏は「昨年、工場跡地をわずか2か月の工事で公園として生まれ変わらせました」と話す。
近年、中国の多くの都市で、利用されていない小さなスペースを最大限に活用した「ポケットパーク」が誕生している。緑豊かな空間は住民たちの交流拠点となっている。
天津市(Tianjin)河東区(Hedong)に住む高齢者、郝新花(Hao Xinhua)さんは毎日午前8時30分、近くのポケットパークで運動するのが日課となっている。体の可動域を広げる「太極揉推器」など、さまざまなストレッチ器具を使って体を動かしている。スマートフォンと連動させて身長や体重、年齢などを入力すると、適切なエクササイズプランを提示してくれる。住民たちは「ポケットパークができて以来、お隣さんたちとも久しぶりに交流するようになりました」と喜びを語る。
ポケットパークの完成は終わりではなく、管理・メンテナンスのスタートでもある。そのためには住民の協力が必要だ。湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)にあるスポーツポケットパークでは、「市民園長」と呼ばれる呂軍(lv Jun)さんが園内を歩きながら、住民の感想や要望を聞いて回っている。呂さんは「毎日2回ずつ公園を巡回しています。園内の植物の知識が身に付き、私にとってもメリットがあります」と話す。
中国では現在、2万か所以上のポケットパークがあり、1人あたりの都市公園の緑地は約15平方メートルとなっている。住宅都市農村建設省都市建設局の担当者は「今後さらに都市部では『300メートル以内に緑があり、500メートル以内に公園がある』という環境を整えていきたい」と話す。都会の交流や運動の場、そして防災拠点として、ポケットパークは重要な役割を果たしていく。(c)People’s Daily/AFPBB News