【8月15日 AFP】エジプトの大カイロ圏(Greater Cairo)で14日午前、少数派のキリスト教の一派コプト教の教会で礼拝中に火災が発生し、コプト教会と保健省によると、41人が死亡、14人が負傷した。

 火災が発生したのは、ギザ(Giza)のナイル(Nile)川西部にある労働者が多く住む人口密集地域インババ(Imbaba)の教会。

 電気系統のショートが火災の原因だとみられる。内務省は、上階にあったエアコンから出火したとしている。

 目撃者によると、火から逃れようと窓から飛び降りる人もいた。付近の住民の一人は、「最寄りの消防署は現場から5分の距離にあるのに、消防車が来るのに1時間近くかかった」とし、救急車も「1時間以上来なかった」と指摘した。

 コプト教は中東最大のキリスト教コミュニティー。イスラム教徒が大半のエジプトの人口1億300万人のうち少なくとも1000万人を占めている。(c)AFP