【8月15日 AFP】男子テニス、世界ランキング3位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が14日、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2022)開幕を前に、体の状態を重視する姿勢を示し、過度の期待は禁物だと話した。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)で腹筋の肉離れを起こし、準決勝のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)戦を前に棄権したナダルは、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に次ぐ第2シードで大会に臨む。

 今大会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を拒否しているノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が不在で、強力なライバルが1人減った。ナダルが優勝し、メドベージェフが準々決勝進出を逃せば、2020年1月以来の世界ランキング1位に復帰し、8月29日からの全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)では第1シードに入る。

 しかしナダルは、今大会はけがをしないことがすべてで、結果はなるようにしかならないと考えている。

 ナダルは「ナンバーワンはうれしいが、健康を保つことが最も重要だ」と話し、「1位に戻るのを目標にはしていない」と続けた。

「非常にいいプレーをしてそうなったなら、そういう機会を得たことに大きな意味が出てくるだろう」

 2013年にこの大会を制しているナダルは、「健康を維持し、出場したい大会に出てシーズンを終えること」を目標に定め、「体が耐えられる以上にプレーするつもりはない」とした。

 第1子の誕生も控えている中で、出場スケジュールの調整も必要になる可能性を示し、「この位置にいられて満足だし、何かの理由で1位に戻れるならとてもうれしい」とコメントした。(c)AFP