【8月15日 AFP】米議会の超党派の議員団が14日、台湾を訪問した。台湾当局が発表した。

 台湾をめぐっては、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長が2日に訪台し中国が強く反発。台湾周辺の空・海域で過去最大規模の演習を実施し、域内での緊張が高まっていた。

 中国は、新たに米議員団が事前の発表なく訪台したことに猛反発。国営新華社(Xinhua)通信は「米国の政治家は、台湾問題をめぐる火遊びをやめるべきだ」とする社説を掲載した。

 台湾外交部(外務省)によると、米民主党のエド・マーキー(Ed Markey)上院議員率いる議員団は蔡英文(Tsai Ing-wen)総統と会談する他、呉釗燮(Joseph Wu)外交部長(外相)が主催する夕食会に出席する予定。

 事実上の米国大使館に相当する米国在台協会(AIT)は、「米台関係や域内の安全保障、貿易と投資、世界のサプライチェーン(供給網)、気候変動など米国と台湾が互いに関心を持つ重要事項」について協議するとしている。

 台湾外交部は、「中国が域内の緊張を高める中で、米国の議員団が訪問したことは、中国の脅しを恐れない友情を示し、米国の台湾に対する強い支持を強調するものだ」と歓迎した。(c)AFP