【8月14日 AFP】北朝鮮は14日、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長が訪問先の韓国で「北朝鮮の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を求めたことについて、「危険な発言」だと非難した。

 グテレス氏は2日間の日程で韓国を訪問。北朝鮮の非核化に向け「明確な関与」を続けると表明。北朝鮮の非核化は朝鮮半島(Korean peninsula)および周辺全域に「平和と安全、安定をもたらすための重要目標」であるとの認識を示した。

 北朝鮮の核開発をめぐっては、7回目の核実験の準備が進められていると米韓が繰り返し警告している。

 北朝鮮の金先敬(Kim Son Gyong)外務次官は朝鮮中央通信(KCNA)を通じた談話で、グテレス氏が米国の敵視政策を「支持」していると非難。「国連事務総長の発言は公平性や公正性を著しく欠く」として「深い遺憾の意」を表明した。

 金氏は「(北朝鮮の)完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」という発言は「主権侵害」だと非難。「グテレス事務総長には、火に油を注ぐような危険な言動に注意するよう忠告する」と述べた。(c)AFP