【8月14日 AFP】スリランカ外務省は、13日に中国船「遠望5号(Yuan Wang 5)」の入港を許可したと発表した。同船をめぐっては、隣国インドが自国の軍事施設を偵察されかねないとして懸念を表明していた。

 遠望5号は、船舶情報サイトでは調査・観測船とされているが、インドメディアは軍民両用の「スパイ船」で、衛星追跡、特に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験支援で使われていると報じている。

 遠望5号は、中国が運営権を握るスリランカのハンバントタ(Hambantota)港に11日に寄港予定だった。しかし、スリランカはインドの反発を受け、入港を無期限で延期するよう中国に要請していた。

 スリランカ外務省は遠望5号について、16日にハンバントタ港に入港し、6日間停泊すると説明。スリランカの排他的経済水域(EEZ)内では船舶自動識別装置(AIS)の電源を入れたままにするよう義務付けており、スリランカの領海内での科学的調査も認めていないと補足した。(c)AFP