【8月13日 AFP】先日引退への「カウントダウンが始まった」と表明した女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、米シンシナティ(Cincinnati)で行われる次週のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2022)1回戦で、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)女王のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)と激突することになった。

 セレーナは同大会に出場した後、今月下旬に開幕する全米オープンで最後の四大大会(グランドスラム)を戦い、現役生活に別れを告げるとみられている。

 セレーナは今週のナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)1回戦でスペインのヌリア・パリサス・ディアス(Nuria Parrizas Diaz)を下し、1年以上ぶりの白星を記録した後、ファッション誌ヴォーグ(Vogue)への寄稿記事とインスタグラム(Instagram)で、「テニスから離れて進化」すると表明。

 その直後の2回戦では、東京五輪女王のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)にストレートで敗れていた。

 これまで2度優勝しているシンシナティ大会でも、これが初対戦となるラドゥカヌに続き、2回戦では元世界1位でグランドスラム2勝のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)と世界31位のカイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)の勝者が待ち受けており、厳しい戦いが予想される。

 セレーナは17歳で出場した1999年の全米オープンで四大大会初優勝を果たし、現在までにグランドスラム通算23勝を挙げている。

 一方のラドゥカヌは、予選から勝ち上がった昨年の全米オープンで優勝し、一気にスターダムにのし上がった19歳。しかし、その後は勢いが続かず、今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)と全仏オープン(French Open 2022)、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)ではいずれも早期敗退に終わった。(c)AFP