【8月12日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は12日、訪問先の韓国で、北朝鮮の非核化に向け「明確な関与」を続けると表明した。

 アジアを歴訪中のグテレス氏は11日にソウルに到着。これに先立ち日本を訪問した際には、広島への原爆投下から77年となる平和記念式典に出席した。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領と会談したグテレス氏は、「北朝鮮の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化を目指すというわれわれの明確なコミットメントを改めて強調したい」と述べた。

 その上で、北朝鮮の非核化は、朝鮮半島(Korean peninsula)およびその周辺全域に「平和と安全、安定をもたらすための重要目標」であるとの認識を示した。

 北朝鮮は今年に入り、前例のないペースでミサイル発射実験を繰り返しており、2017年以来となる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射も実施した。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)総書記は先月、将来米韓との軍事衝突が起これば、北朝鮮は核抑止力を「動員する準備ができている」と明言した。(c)AFP