【8月12日 AFP】アイスランドの首都レイキャビクから40キロほど離れたメラタリル(Meradalir)渓谷に、今月3日に噴火した火山を一目見ようと大勢が集まっている。皆、険しいでこぼこの山道を数時間かけて登りやって来る。

 観光当局は11日、これまでに2万3000人以上が訪れたと述べた。3日間の閉鎖が明けた10日には、4600人以上が集まった。

 アイスランドに休暇で訪れていたフランス人の年金生活の男性は、「もう3、4時間ここにいるがまったく飽きない。溶岩は動き続けている」と話した。

 同じくフランスから来た観光客の女性は、「一生に一度しか見られないものだと思う」と語った。

 今回の噴火で新たにできた火口を見るには、標高差300メートルの険しい山道を往復14キロ歩かなければならない。最寄りの駐車場からは約2時間かかる。

 赤みがかったオレンジ色の溶岩が噴き出て、地面に落ち広い範囲に広がる。高さは最大70メートルに上る。登山客らはこうした光景を、離れた安全な場所から眺める。

 温度1200度にも達する溶岩は、渓谷から南に2キロほど離れた場所まで流れ込む。(c)AFP/Jeremie RICHARD