【8月12日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald’s)は11日、ウクライナで一部店舗の営業を「段階的に」再開すると発表した。2月24日のロシアによる侵攻開始を受け、営業を停止していた。

 ポール・ポムロイ(Paul Pomroy)国際事業担当シニア・バイスプレジデントは従業員宛ての通達で、「他の企業が安全に営業を再開している首都キーウとウクライナ西部で、一部店舗の営業を再開する」と述べた。

 ポムロイ氏によると、「ささやかでもかけがいのない日常感」を示すことになるとして、ウクライナの従業員から営業再開を求める声が上がっていた。マクドナルドは営業停止期間中も、1万人以上の従業員に給与を支払い続けてきたという。

 ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相はフェイスブック(Facebook)でマクドナルドの発表を歓迎する一方、営業再開には「しばらくかかる」ことを認めた。

 さらに「だが、肝心なのは、政治的な決断が下されたことだ。マックが戻ってくる」「素晴らしい米企業の営業再開は何よりもまず、たとえ戦争中であってもウクライナにビジネスチャンスがあることを国際企業に示すことになる」と続けた。(c)AFP