【8月12日 AFP】テニス、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)は11日、男子シングルス3回戦が行われ、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が6-2、6-3で同胞のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)に圧勝し、準々決勝に駒を進めた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)準優勝のキリオスは、第1セットを1ゲーム平均3分で奪うと、第2セットも勢いそのままに、結局わずか1時間強で勝利を手にした。

 前週のシティ・オープン(Citi Open 2022)で優勝しているキリオスは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れたウィンブルドン決勝が最後の黒星で、これで直近16戦15勝。この勝利で次週には世界ランク30位以内に入り、29日開幕の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)ではシードを獲得することが決まった。

「1回戦で(テニスの)神の一人と対戦する必要がなくなるので、それを目標にしていた」と話したキリオスは、「きょうはタフな試合だった。いろいろなものが懸かっていた。パフォーマンスには満足している」と振り返り、「きのう(世界ランク1位のダニール・)メドベージェフ(Daniil Medvedev)を倒したことで、ものすごく自信が高まっている」とコメントした。

 キリオスは次戦、第8シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)と対戦する。ホルカシュはアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)を6-7(6-8)、6-2、7-6(7-3)で下した。

 第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-7(4-7)、7-6(7-4)、6-4で第14シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との3時間超えの激戦を制した。勝ち残っている中で最高シードのルードは次戦、第9シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を6-3、6-4で退けた第6シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と顔を合わせる。

 ノーシードのジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)は6-2、0-2となったところで第17シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)がけがで途中棄権し、勝ち上がりを決めた。準々決勝では、第7シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を6-2、6-4で破ったパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)と対戦する。

 その他の試合では、ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)が第10シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に7-6(7-5)、1-6、7-5、トミー・ポール(Tommy Paul、米国)が第13シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に6-4、6-2でそれぞれ勝利し、準々決勝でぶつかることになった。(c)AFP