【8月12日 AFP】ウクライナの親ロシア派勢力は11日、ウクライナ軍が同国南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原発を再び砲撃したと発表した。一方のウクライナ当局は、攻撃はロシア側によるものだとしている。

 同原発は欧州最大の原発で、今年3月以降はロシア軍が占領している。

 ザポリージャ州の親ロ派当局のウラジーミル・ロゴフ(Vladimir Rogov)氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に、ウクライナ軍が「またザポリージャ原発を攻撃した」と投稿した。

 一方、ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)は、「ロシア側がザポリージャ原発を再び砲撃した」と発表。同社と親ロ派当局者はいずれも、現地の放射線量は「通常」の範囲内にあると説明している。

 同原発については国際社会で懸念が広がっており、国連安全保障理事会(UN Security Council)は同日、緊急会合を開いて協議する予定。(c)AFP