【8月12日 Xinhua News】中国国家核安全局副局長、生態環境部核電(原子力発電)安全監管司司長の湯搏(Tang Bo)氏は9日、第29回原子力工学国際会議(ICONE29)の開幕式で、中国では2022年6月時点で稼働中の原子力発電ユニットが54基、建設中が23基あり、世界2位だと説明した。

 湯氏によると、原子力発電の発展は、エネルギー供給の確保、環境の改善、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル(炭素中立)目標の達成促進に積極的で有益な貢献をしている。また、中国は再生可能エネルギーの開発に力を入れるとともに、原子力発電のために積極的かつ安全で秩序ある発展方針を確立している。稼働中の原子力発電所の安全運転指標は絶えず向上しており、世界でもトップレベルにある。

 中国核学会の王寿君(Wang Shoujun)理事長は開幕式で、30年余りにわたる発展を経て、中国の原子力発電技術は長足の進歩を遂げたと説明。現在、中国は第3世代原子力発電技術「華竜1号」と「国和1号」を有しており、大型改良型加圧水型原子炉(APWR)や高温ガス炉の研究開発も進んでいると強調。また、陸上商用モジュール化小型炉の建設が進んでおり、ナトリウム冷却高速炉や溶融塩炉、核融合反応炉など先進的原子力システムの鍵となる重要な技術の研究開発で新たな進展を収めていると明らかにした。

 王氏によると、中国は21年に積極的かつ安全で秩序ある原子力発電の発展を打ち出した。CO2排出量の2030年までの減少転換、60年までの実質ゼロを目指す「双炭」目標の進展、エネルギー安全確保などの要求の実行に伴い、原子力発電の発展は重要なチャンスの時期を迎えており、中国の原子力発電所における稼働中の設備容量は25年に7千万キロワット程度になる見込みだという。

 ICONEは1991年に米国機械学会(ASME)と日本機械学会(JSME)の共催で初めて開催された、原子力工学分野における最も重要な世界的学術会議。中国核学会は2005年から会議の主催者に加わった。

 第29回ICONEは8日から12日まで、北京市と深圳市(Shenzhen)で「原子力イノベーションは炭素中立と未来を後押しする」をテーマに開催されており、20カ国以上から専門家や学者1200人余りが参加している。(c)Xinhua News/AFPBB News