【8月11日 CGTN Japanese】中国西北部にある酒泉衛星発射センターで9日、3基の人工衛星を載せた運搬ロケット「セレス1号」が打ち上げられました。これは民間企業が開発したセレス1号シリーズによる3回目の飛行となり、民間企業のロケットによる大規模な商業打ち上げが新たな段階に入ったことを示しています。

 宇宙事業への民間資本の積極的な参加を奨励するため、中国は2015年に「国家民用空間インフラ中長期発展計画(2015-2025年)」を発表しました。以降、民間の商業ロケット企業が相次いで設立されてきました。

 これまで、国内の民間ロケット企業4社が計8回の打ち上げ実験を行っており、うち2社のロケットが衛星の軌道への投入に成功しました。今年から来年にかけて複数の民間ロケット企業が初の打ち上げを予定しており、業界全体の発展はさらに活気づく見通しです。

 今後10年間、全世界で2万~3万基の衛星が打ち上げられるとみられ、中国の商業ロケット打ち上げ市場の規模は1兆5000億元(30兆円)を超える見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News