【8月11日 AFP】男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は10日、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに出場する11人が米ツアー(US PGA Tour)を提訴したことで、新リーグをめぐる論争は「少し個人的なものになった」と見解を示した。

 マキロイはまた、米ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフ初戦、フェデックス・セントジュード選手権(2022 FedEx St.Jude Championship)出場を目指し、米ツアーから科された無期限の出場停止処分について、仮差し止めを求めたリブゴルフ勢3人の請求が棄却されたことを歓迎した。

 リブゴルフ勢は、獲得したポイントでプレーオフの出場資格を得ていたこの3人を含めた11人が、反トラスト法(独占禁止法)違反で米ツアーを提訴している。

 一貫して新リーグに批判的な態度を示しているマキロイは、選手には新しいツアーを選択する権利があると同時に、米ツアーにもその決断をした選手を排除する権利があると主張している。

 米テネシー州メンフィス(Memphis)のTPCサウスウインド(TPC Southwind)で行われたプロアマ戦後にマキロイは、「みんな自分たちが最善と思うことを自分自身で決めていく。それは全く問題ない」と切り出し、「リブにプレーしに行くことにも、保証された金を受け取ることにも何のねたみもない」と続けた。

 米ツアーの役員も務めるマキロイは、ここ数か月にわたり立場上リブゴルフに関する質問を投げかけられ、それを平然と受け流してきたが、この訴訟については露骨だと認めた。

「訴訟に名を連ねなかった選手には間違いなく少しは敬意を持っている」と話したマキロイは、「そのおかげで訴訟は少し個人的なものになった」とその理由を述べた。

 また、マット・ジョーンズ(Matt Jones、オーストラリア)とテーラー・グーチ(Talor Gooch、米国)、ハドソン・スワフォード(Hudson Swafford、米国)の3人の出場停止処分の仮差し止め請求が退けられたことについてマキロイは、「ツアーと大部分のメンバーにとって良い一日になった」と胸をなで下ろした。(c)AFP