【8月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏らが死亡した2020年1月のヘリコプター墜落事故で、初期対応者が撮影した遺体画像をめぐり、同氏の妻ヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんがロサンゼルス郡保安局などを相手取って起こした裁判が10日、始まった。

 米ロサンゼルス近郊の丘陵地帯で発生した事故では、ブライアント氏と同氏の娘ら9人が命を落とした。

 ヴァネッサさんは、ロサンゼルス郡保安局の職員と消防隊員が現場の写真を撮って友人や初期対応者の間で共有したことで、精神的苦痛を受けたと訴えている。一方、ロサンゼルス郡の代理人は写真が撮影された点については争っていないが、画像が公開されたことはなく、すでに消去されていると主張している。

 事故をめぐっては昨年、他の犠牲者の家族が写真の撮影をめぐり、250万ドル(約3億3000万円)の慰謝料を勝ち取っている。(c)AFP