【8月11日 Xinhua News】中国四川省の成都金沙遺址博物館で6日から「不思議な宝物-驚きに満ちた貝の世界」展が開かれている。千点(組)を超える展示品が、内陸都市での「潮干狩り」体験で来場者を楽しませる。

 本展は「古蜀の貝はどこから来たのか」を切り口に、三星堆(さんせいたい)遺跡と金沙遺跡から出土した海の貝殻のほか、貝殻を模したトルコ石や玉、貝文様の銅器などを「私たちの生活」「私たちの家族」「私たちと人類」の三つのテーマに分けた。海南省の中国(海南)南海博物館や四川省の四川博物院、四川省文物考古研究院、三星堆博物館、成都金沙遺址博物館が収蔵する貴重な貝類標本と関連文物1200点(組)余りを展示する。

 展示品は貝、魚、サンゴなどの標本が千点(組)近く、関連文物が200点(組)余りと数が多く、種類も多岐にわたる。会場では、世界四大巻き貝を含む29種の珍しい貝の標本や、独特の形をした色彩豊かな数百種類の貝殻に出会えるほか、古い貝貨(ばいか)や精緻な細工が際立つ貝の彫刻、精巧で美しい螺鈿(らでん)の芸術作品、中国(海南)南海博物館が初めて外部に展示する螺鈿細工の家具一式を鑑賞することができる。

 このほか、仮想現実(VR)パノラマ展示ホールなどを設け、会場に足を運ぶことなく成都金沙遺址博物館の「微信(ウィーチャット)」公式アカウントと公式サイトから展示品を鑑賞できるようにした。

 会期中は「貝殻総動員」と名付けた一連の社会教育活動を順次行うほか、関連分野の専門家や学者を招いた特別講座も開く。会期は10月23日まで。(c)Xinhua News/AFPBB News