【8月11日 Xinhua News】中国国家統計局は10日、7月の消費者物価指数(CPI)を発表し、同局公式サイトに董莉娟(とう・りけん)都市司上級統計師による解説を掲載した。内容は次の通り。

 7月は豚肉や生鮮野菜など食品価格の上昇と季節的要因を受け、CPIは前月比で6月の横ばいから上昇に転じ、前年同月比で上昇幅が拡大した。

 前月比を見ると、CPIは0・5%上昇した。うち、6月に1・6%低下した食品価格は3・0%上昇し、CPIを約0・53ポイント押し上げた。豚肉価格は、養豚規模の削減、一部養豚業者による出荷制限や売り惜しみ、消費需要の回復などを受け25・6%上昇した。6月に9・2%低下した生鮮野菜は、複数の地域で高温気象が続いたことにより10・3%上昇した。生鮮果物は出荷が増えたことで3・8%下がった。6月に0・4%上昇した非食品価格は0・1%低下し、CPIを約0・07ポイント押し下げた。中でもガソリンと軽油は国際原油価格の下落を受け、それぞれ3・4%、3・6%低下した。夏の外出需要の増加により、航空券価格は6・1%、ホテル宿泊料金は5・0%、交通手段のレンタル料金は4・3%、旅行費用は3・5%それぞれ上昇した。

 前年同月比を見ると、CPIは2・7%上昇し、上昇幅は前月から0・2%拡大した。うち、食品価格は6・3%上昇し、CPIを約1・12ポイント押し上げた。上昇幅は前月から3・4ポイント拡大した。6月に6・0%低下した豚肉価格は20・2%上昇し、生鮮果物と生鮮野菜もそれぞれ16・9%、12・9%上昇した。食糧と家禽肉、卵、食用植物油の上昇幅は3・4%~7・4%の範囲だった。非食品価格は1・9%上昇し、CPIを約1・56ポイント押し上げた。上昇幅は前月から0・6ポイント縮小した。うちガソリンは24・6%、軽油は26・7%、液化石油ガス(LPG)は22・4%それぞれ上昇したが、上昇幅はいずれも縮小した。

 7月の前年同月比上昇幅2・7%のうち、前年の価格変動によるキャリオーバー効果の影響は約0・9ポイントで、新たな価格上昇による影響は約1・8ポイントと推定される。(c)Xinhua News/AFPBB News