【8月11日 AFP】(更新)テニス、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)は10日、女子シングルス2回戦が行われ、近く引退する意向を今週表明した四大大会(グランドスラム)通算23勝のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は2-6、4-6で大会第12シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)に敗れ、会場のカナダのファンに別れを告げた。

 今大会では、1回戦でスペインのヌリア・パリサス・ディアス(Nuria Parrizas Diaz)を下し、昨年の全仏オープン(French Open 2021)以来となる約1年2か月ぶりの白星を飾っていたが、この日は東京五輪金メダリストのベンチッチに第1セットに2回、第2セットにも1回ブレークを許して苦杯をなめた。

 来月で41歳になるセレーナは9日、ファッション誌ヴォーグ(Vogue)への寄稿記事とインスタグラム(Instagram)で、引退への「カウントダウンが始まった」と表明。

 この日の試合後にコート上で行われたインタビューでは、ファンから感謝の大声援が送られる中、「いつもここでプレーするのが大好きだった」と声を詰まらせ、「今夜はもっといいプレーができればよかったが、ベリンダが非常によかった。とても面白い24時間を過ごしてきた」とコメント。「記事で言ったように、私はさようならを言うのが大の苦手。でも、さようなら」と声を震わせた。

 引退の具体的な時期については明かしていないが、今後は次週のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2022)とその後の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)に出場するものとみられる。セレーナは全米オープンで過去6度優勝している。

 その他の試合では、世界ランキング1位で第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が6-1、6-2でアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)に快勝。全仏オープン(French Open 2022)準優勝で第10シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)は6-4、6-7(8-10)、7-6(7-3)でウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)覇者のエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に競り勝った。

 連覇を狙うカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)は6-3、7-5でエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)に勝利。ユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)と対戦した第4シードのパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)は5-7、0-1の場面で途中棄権した。(c)AFP