【8月11日 AFP】(更新)テニス、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)は10日、男子シングルス2回戦が行われ、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)準優勝のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が世界ランキング1位で大会第1シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を6-7(2-7)、6-4、6-2で破り、3回戦へ駒を進めた。

 前週の優勝者同士の一戦は、シティ・オープン(Citi Open 2022)王者のキリオスに軍配が上がった。キリオスにとっては2014年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を倒して以来、2度目の世界1位撃破となった。

 対するメドベージェフも前週のロスカボス・オープン(2022 Abierto de Tenis Mifel)を制して今大会に乗り込んでいたが、この日は最終セットに二つのブレークを許すなどし、逆転負けを喫した。

 現在世界37位につけるキリオスは試合後「今回が4回目の対戦だったから、お互いのことはよく知っている。ランキングについては考えず、目の前の相手に集中するだけだ。この調子を続けて、連勝を継続していきたい」としつつ、「メドベージェフは精密機械。彼がナンバーワンなのには理由がある」とたたえた。

 これで直近15戦14勝とし、今季の成績を29勝7敗に更新したキリオス。3回戦では、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を7-6(7-4)、7-5で破った同胞のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)と顔を合わせる。

 また、この日は第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)も敗退し、メドベージェフと合わせて上位3シードの選手が大会から姿を消すことになった。

 初出場のアルカラスはトミー・ポール(Tommy Paul、米国)に7-6(7-4)、6-7(7-9)、3-6、チチパスはジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)に5-7、6-7(4-7)で敗れた。

 第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)はアレックス・モルチャン(Alex Molcan、スロバキア)に7-6(7-3)、6-3、第7シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は予選勝者のアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)に2-6、6-4、6-2で勝利した。(c)AFP