ウクライナ穀物輸出第1便で契約キャンセル 新たな買い手探す
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【8月10日 AFP】ウクライナからの穀物輸出再開の第1便となる貨物船に積まれた穀物について、レバノンの業者が契約をキャンセルしたため、新たな購入者を探していることが分かった。在レバノン・ウクライナ大使館が9日夜に明らかにした。
シエラレオネ船籍の貨物船「ラゾニ(Razoni)」は1日、トウモロコシ2万6000トンを積んでウクライナ南部のオデーサ(Odessa)を出発し、週末にもレバノン・トリポリ(Tripoli)に到着するとみられていた。
だが、業者は出荷が大幅に遅れたことを理由に契約のキャンセルを要求し、海運業者はこれに同意した。このため、積み荷の新たな買い手を探しているという。
大使館は声明で、ロシアのウクライナ侵攻による5か月の遅延を受け、「注文者と海運業者は注文のキャンセルに合意した」としている。
船舶の位置情報などを提供するウェブサイト「マリントラフィック(marinetraffic.com)」によると、ラゾニは現在トルコのメルシン(Mersin)港沖に停泊している。(c)AFP