【8月10日 AFP】フランス北部のセーヌ(Seine)川に迷い込み、1週間以上立ち往生していたシロイルカ(ベルーガ)が10日早朝、保護された。健康状態が良好であることが確認されたら、海に返される予定。

 迷い込んでいたシロイルカは、体重800キロの雄。AFP記者によると、午前4時(日本時間同11時)頃、獣医師約10人が見守る中、網とクレーンで持ち上げられ、はしけの上に乗せられた。数十人のダイバーや作業員が携わった作業は6時間近くに及んだ。

 シロイルカは、イギリス海峡(English Channel)に面したウイストリアム(Ouistreham)港に移送され、治療を受け、3日間様子を観察された後、海に放される。

 シロイルカは通常、北極圏の海に生息する。

 仏ウール(Eure)県当局は、セーヌ川で見つかった個体が検査の結果、十分に健康だと判断されれば、冷蔵トラックで海岸に運ばれるとしている。

 映像前半は発見当初の頃のシロイルカ、海洋環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」が5日撮影・提供。後半は10日に行われたシロイルカの救出・保護活動。一部はウール県当局より提供。(c)AFP/Benjamin LEGENDRE