【8月18日 AFP】エジプトの首都カイロにある、500年の歴史がある石造りの劇場で、若者が軽やかに旋回する。

 ステージで披露されているのは、エジプト伝統の旋回舞踊「タンヌーラ」だ。イスラム教神秘主義スーフィー(Sufi)の音楽(チャント)と、打楽器、フルート、弦楽器が奏でる伝統のメロディーが響き渡る。

 ダンサーは旋回中、頭上に上げられた右腕から神の恵みを受け、左腕を通して観客へと届けるという。

 団員の一人は「(旋回中は)神のことだけを考え、他には何も考えない。まるで空を飛んでいるように感じる」と話した。

 映像は4、5月に撮影。(c)AFP