【8月10日 AFP】テニス、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2022)は9日、男子シングルス1回戦が行われ、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)で準優勝したニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)はセバスティアン・バエス(Sebastian Baez、アルゼンチン)を6-4、6-4で下し、2回戦に駒を進めた。

 前週のシティ・オープン(Citi Open 2022)を制した世界ランキング37位のキリオスは、ロスカボス・オープン(2022 Abierto de Tenis Mifel)で優勝を果たした大会第1シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)と2回戦で対戦する。

「絶好のテストになるはずだし、とても楽しみ」と語ったキリオスは、世界1位のメドベージェフについて「彼はとんでもない選手。並外れているし怪物だ」と続けた。

「自分のレベルがどの程度なのか見てみたいし、全力を尽くすつもり」

 27歳のキリオスは、前月のウィンブルドン決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れてからマッチ7連勝となっている。

 身体面は万全だと認めたキリオスだが、シティ・オープンを制してから2日後の試合ということで精神面の強さを維持するために努力しなければならなかったと明かした。

 キリオスは「体の調子は良いが、精神面は疲弊している」と述べつつ、「ここ数日はあまり眠れていない」と話した。

「ワシントンD.C.(シティ・オープン)のことはもう忘れた。モントリオール(ナショナルバンク・オープン)では過去にあまり良い結果を残せていないから、とにかく自分の力で良い思い出をつくろうとしている」

 その他では、アレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)がデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)との2日がかりの試合に7-5、7-6(7-4)で勝利した。

 この一戦はもともと8日に行われていたが、デミノーが7-5、6-6(3-3)とリードしたところで雨による中断となっていた。9日に試合が再開されると、ラスト5ポイントのうち4ポイントを奪ったデミノーが勝利し、2回戦に進出した。

 また、四大大会(グランドスラム)通算3勝でワイルドカード(主催者推薦)のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は第10シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に1-6、3-6で敗れ、初戦で姿を消した。(c)AFP