【8月9日 AFP】(更新、写真追加)世界的なファッションデザイナーの三宅一生(Issey Miyake)さんが5日、死去した。84歳。三宅さんの事務所関係者が9日、AFPに明らかにした。

 電話取材に応じた同関係者によると、三宅さんは5日夜に亡くなった。葬儀はすでに親族のみで済ませており、故人の遺志によりお別れの会などは予定されていないという。

 三宅さんは、1970年代にフランス・パリで脚光を浴びた若手日本人デザイナーの一人。

 ファッションデザインを「ものづくり」と呼んだ三宅さんは、豪華なオートクチュールからは距離を置き、先端技術を使って着心地の良い服を開発した。

 1938年に広島で生まれ、原爆が投下された時には7歳だった。70年に三宅デザイン事務所(Miyake Design Studio)を立ち上げた後、パリに最初のブティックを開いた。

 80年代にキャリアの絶頂を迎え、プラスチックやワイヤ、和紙などを用いた実験的な服作りに挑んだ。(c)AFP