【8月11日 Xinhua News】古代中国の天文文化には奥深く長い歴史がある。神話に由来する名前を持つ星もあり、こと座に属するベガは「織姫星」として、わし座に属するアルタイルは「彦星」として知られている。この二つの星とはくちょう座に属するデネブを結んだ三角形を「夏の大三角」という。

 夏の大三角は今の時期、真上に位置し明るく輝いて見えることから、夏の夜空の目印となる。天の川(銀河)や周辺の主な星座は、この目印に沿うと簡単に見つけることができる。

 夏は織姫星と彦星の鑑賞・撮影に最適な季節で、夜空を見上げれば、まばゆいばかりの織姫星と彦星が天の川を挟んで向かい合っているのが見える。織姫と彦星が天の川を渡って会うには、「天空の渡し場」であるデネブを通らなければならない。

 星空の愛好団体、中国星空視覚連盟(CSVA)の共同創設者である蔣晨明(Jiang Chenming)さんは「今の季節、暗くなったら真東よりも少し南の空を見ると、高い位置に輝く星が見つかる。それが織姫星で、その右下と左下を注意深く探せば、彦星とデネブが見つかる」と紹介した。(c)Xinhua News/AFPBB News