【8月12日 People’s Daily】この2年間、中国は多くの地域や分野で、オンラインでの展示会や企業誘致などの新たな方法の利用を加速させ、企業誘致・外資導入や大型プロジェクトの商談・締結を促進させ、経済・社会の発展に新たな突破口をもたらした。

 第131回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が先日、オンラインで閉幕した。「クラウド」開催は今回で5回目となった。公式サイトでは、出展企業の展示品、供給・調達マッチング、新製品発表、出展企業とのオンライン対話、バーチャル展示館などの事業を新たに立ち上げ、現代の情報技術を活用し、国内外の企業のために全時空、ボーダーレス、効率的な貿易プラットフォームを構築し、世界のビジネスマンの外出無しでの「グローバルな売買」を可能にしている。データによると、10日間の開催期間中、広州交易会の公式サイトの訪問者数は計1009万人、アクセス数は延べ3390万回だった。出展企業は延べ8万5300回のオンライン展示会を開催し、305万2100点の展示品をアップロードした。そのうち、新製品は95万1500点で、過去最高を記録したという。

 広州交易会のような大型展示会に加え、中国各地で開催されたオンライン投資促進会も成果を上げている。

 今年に入ってから、合肥市(Hefei)廬江県(Lujiang)投資促進センターは、プロジェクトのビデオ商談を30回以上実施した。「私たちは、プロジェクト商談の『スクリーン上』、プロジェクト論証の『オンライン上』、プロジェクト調印の『会わない』方式を通じ、企業誘致・外資導入の実現を進めていく」。廬江県投資促進センターの担当者は、このような「クラウド企業誘致」モデルは、コロナ禍による企業誘致活動への影響を最小限に抑えることができ、プロジェクトの締結を促進すると同時に、新たなプロジェクトの実施も推進できると説明した。

 また、オンライン展示会や「クラウドマッチング」などの形式は、貿易企業の困難を解消し、市場関係者の活力を刺激する新たな道となっている。

「オフラインで開催される従来の展示会モデルは、展示会場の面積などの条件制約を受け、ブースは希少資源だ。中小の対外貿易企業がブースを獲得することは難しい。「クラウド広州交易会」を通じ、多くの中小企業が舞台に立つ機会が増え、展示会の資源配分も改善された。これにより、広州交易会は市場関係者の安定を通じ、対外貿易の大局の安定も可能にした」と、商務部研究院国際市場研究所の白明(Bai Ming)副所長は指摘した。

 このほか、中国の多くの地域では、企業のために「クラウド展示会」や「クラウドマッチング」などのモデルを通じて、企業支援の奨励の関連政策が相次いで打ち出された。例えば、浙江省(Zhejiang)政府は、展示すべき品をできる限り展示させ、展示を最大限推進するという原則に基づき、重点展示会の新しいカタログを作成した。より多くの地元企業のオンライン・オフライン出展、対外貿易企業のオンライン商談、オフライン代理出展などの新しいモデルで海外展示会への参加を支援し、国際市場を開拓した。

 オンライン展示会は、デジタル経済発展のメガトレンド、背景の下での必然的な要件であり、コロナに対応するための現実的な選択でもある。中国の「『第14次五か年計画』商務発展計画」は、円滑な対外貿易業務を実施し、地方や業界に全国をカバーできるオンライン展示会プラットフォームの構築を奨励し、対外貿易ルートの円滑化を推進していくと明記している。(c)People’s Daily/AFPBB News