【8月9日 AFP】長崎市は9日、原爆投下から77年を迎え、平和祈念式典を開催した。田上富久(Tomihisa Taue)長崎市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻により核兵器の使用が「今ここにある危機」となったと警鐘を鳴らした。

 市長は、米、ロシア、英、仏、中国の核保有5か国首脳が今年1月に「核戦争に勝者はいない。決して戦ってはならない」という共同声明を世界に発信したことに触れ、「しかし、その翌月にはロシアがウクライナに侵攻。核兵器による威嚇を行い、世界に戦慄(せんりつ)を走らせました」と述べた。

 核兵器の使用が「杞憂(きゆう)」ではなく「今ここにある危機」であることが世界に示されたと強調した。(c)AFP