【8月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の総合優勝を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、チームとの契約が満了になる2023年以降もF1で現役を続ける可能性を明かした。

 マクラーレン(McLaren)時代の2008年に初の年間王者に輝いた37歳のハミルトンは、2014年から2020年までの7年間で6度の総合優勝を果たした。

 しかし、昨季の最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)では劇的な展開の末にレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)にタイトルを明け渡し、史上最多となる8度目の総合優勝はならなかった。

 今シーズンもここまでは、連覇に向けて順調に進んでいるフェルスタッペンに総合順位で大差をつけられている。

 8度目の総合優勝を見据える中、現在の契約では来年までメルセデスに残ることになっているハミルトンは、米誌ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)に「まだ任務がある」と語った。

「(契約)更新について考えなかったと言えばうそになる」と述べたハミルトンは、「まだ任務がある。ドライビングをまだ愛しているし、その挑戦の真っただ中にある。近いうちに引退しなければならないとはそれほど感じていない」と続けた。

 一方、4度の総合優勝を誇るアストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、22F1第13戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2022)の開幕前日に今季限りで引退すると発表していた。

 それを受けてハミルトンは「一緒にやってきた、長い間レースをしていた人たちがやめ始めるという時期なんだと思い知らされた」と語り、「いつの間にかにフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がいなくなっていき、その次は誰になるのか。自分が最年長になるのかな」と続けた。

「でも自分はこのマシンを改善できるか、このチームを再び勝たせるためにどんなステップが必要か、さらに世界王者となるためのロードマップは何か、そしてこのスポーツの多様性の面で、みんながより同じ立場に立てるには何をすべきかを考えている」 (c)AFP