【8月8日 AFP】中国が台湾周辺で新たな軍事演習を行う中、台湾は今週、中国の侵攻に対する防衛を想定した実弾演習を行う。台湾の軍当局者が8日発表した。

 台湾軍は9、11両日、最南端の屏東(Pingtung)県で対上陸演習を行う予定。数百人の部隊と榴弾(りゅうだん)砲約40両を配備するという。

 先週ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)米下院議長が台北を訪問したことを受けて、中国は台湾を包囲する軍事演習を数日間にわたって実施。8日も、中止を求める声を無視して空と海の合同演習を継続した。

 ただし台湾の軍報道官は、今週の演習はすでに予定されていたもので、中国の演習に対抗して行われるわけではないと説明している。(c)AFP