【8月13日 CGTN Japanese】中国広東省第二人民医院は7日、全国初となるスマートホーム病室が完成し、外部に公開したことを明らかにしました。この病室は、高齢者に優しい設計、室内全体のインテリジェント化、医療のIoTを融合したもので、慢性病患者や高齢者、障がい者などに、個性化・正確化された知的健康サービスを提供することができます。

 スマートホーム病室は、病室を利用者の自宅内に「移した」ものです。一般的な病室との最大の違いは、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)が開発したマイクロカーネルベースの分散オペレーティングシステム「鴻蒙(ホンモン)」のエコシステム(生態系)に基づき、異なる機器間のデータの「孤立」を打破し、全データを相互接続し、統一インターフェース、統一プラットフォームによる管理を実現すると同時に、家庭と病院両側のデータを接続することです。

 スマートホーム病室内のスマート便器は、利用者の尿を分析し、異常な指標の出現の有無を評価します。スマートマットレスやスマート枕は、利用者の睡眠時の心拍数や呼吸率などの指標を自動で観測します。また、パーキンソン病患者がスマート弁当箱を使用することで、食事中の手の震えの頻度や幅などの情報を記録することができるなど、リハビリ支援機器も備えられています。

 室内全体のスマートデバイスで収集されたデータは、統合されたプラットフォームに同期してアップロードされます。医療関係者は「バーチャル病室」でいつでも関連データを調べたり、利用者の状況を遠隔管理したりすることができます。利用者が自宅で転倒するなどの事故が発生した場合は、人体移動感知装置が自動的に感知し、病院内にいる医療関係者に警報を出します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News