【8月8日 CNS】中国ではZ世代(1995~2009年生まれ)の人口が2億6000万人に上り、国内消費を引っ張る世代となっている。自分の趣味や余暇を楽しむ製品を多く購入し、「高品質製品に囲まれ、優雅に暮らす」志向を象徴している。

 コロナ禍が収まるにつれ、中国の消費は徐々に回復している。1~5月のオンライン小売売上高は4兆9604億元(約99兆1624億円)で、前年同期比2.9%増となった。このうち、油を使わず揚げ物ができるエアフライヤーや泡立て器、ミキサーなどの小型家電は25歳以下の注文が多い。ホームエンタメ機器も人気で、6月に行われたオンラインセール「618商戦」では、ECサイト「京東(JD.com)」の4K高解像度プロジェクターの売り上げは前年同期比で10倍、VRゴーグルは2倍以上となった。また、ECサイト「天猫(Tmall)」ではキャンプ関連製品の売り上げが2倍以上に。テントや折りたたみ式テーブル・いす、防湿マット、キャンピングカーなどが人気だった。

 中国DT財経によると、Z世代の消費は「品質の良さ」(35.7%)や「顔値(顔面偏差値=見た目)の向上」(30.8%)が基準となっている。中国では最近、「顔値」が進学や就職、昇進にまで影響すると言われている状況を反映している。「自分が幸せ・快適に感じるか」が製品を選ぶポイントとなっており、Z世代がビジネスモデルを変えつつある。(c)CNS/JCM/AFPBB News