【8月8日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に所属するDFニコ・シュルツ(Nico Schulz)が、家庭内暴力の疑いで刑事事件として捜査されていることが分かった。

 地元検察は、シュルツの元パートナーの女性から告訴を受けた警察が、捜査の一環でシュルツの自宅の家宅捜索を行ったと発表した。

 7日朝の報道によれば、2018年からドイツ代表に選出され、12キャップを刻んでいるシュルツは、2020年に当時娘を妊娠していた元パートナーに暴力を振るった。

 ドイツ紙ビルト(Bild)は、シュルツが送ったとされるメールの画像を掲載。その中でシュルツは自身の行為を認めて謝罪している。またシュルツと元パートナーのものとされるけがの写真も載せた。有罪になれば、ドイツの法律では最大で禁錮10年を科される可能性もあるという。

 ドルトムントは同日午後にコメントを発表し、今回の「極めて重大でショッキング」な疑惑については、メディアの報道を通じて初めて把握したと説明した。状況が「極めて不透明」なため、シュルツに対する処分はまだ行っていないと述べているが、国内メディアは同日午後に練習場を早退するシュルツの画像を公開しており、クラブも「客観的な情報が増えた時点で、いつでもそうする権利を保持している」とした。

 ドルトムントの発表によれば、シュルツは疑惑を否定しており、クラブに対して「弁護士の助けを得ながら疑惑から自分を守り、無実の主張も続けていく」と話している。

 シュルツは6日夜に行われたバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)とのリーグ開幕戦ではメンバー入りしていなかった。ウイングバックのシュルツについて、エディン・テルジッチ(Edin Terzic)監督は以前から、プレー面が理由で今季の構想に入っていないと話している。(c)AFP