【8月7日 AFP】インドネシア警察は5日、仏像にジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領の顔を合成した画像をSNSに投稿したとして、ロイ・スルヨ(Roy Suryo)元青年・スポーツ相をヘイトスピーチと冒涜(ぼうとく)の容疑で拘束したと発表した。

 ロイ氏は今年6月、政府が国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているジャワ(Java)島中部ボロブドゥール(Borobudur)寺院遺跡群の入場料引き上げを発表したことを受け、寺院の仏像の顔にジョコ氏の顔を合成させた画像に「面白い」とのコメントを付けてツイッター(Twitter)に投稿した。

 投稿はその後、削除された。入場料の引き上げも、批判を受け棚上げされた。

 投稿をめぐっては、大統領と仏教の双方に対する侮辱だとして非難が殺到。仏教団体と仏教徒がそれぞれ、ロイ氏を警察に告発した。

 ヘイトスピーチの拡散などで有罪となった場合、6年以下の禁錮と10億ルピア(約900万円)以下の罰金が科される可能性がある。(c)AFP