【8月7日 AFP】(更新)テニス、シティ・オープン(Citi Open 2022)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、西岡良仁(Yoshihito Nishioka)は世界ランキング8位で大会第1シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)を6-3、6-4で破り、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)準優勝のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との決勝に進出した。

 世界96位の西岡にとっては、2020年のデルレイビーチ・オープン(2020 Delray Beach Open)以来となる決勝進出。2018年の深センオープン(Shenzhen Open 2018)以来となるツアー2勝目が懸かる大一番へ向けては、「とにかくあしたは楽しんで、ベストを尽くしたい。わくわくしている」とコメントした。

 西岡は3月を最後に今大会までツアーレベルで勝利がなかったが、これで今週だけで5勝しており、8日発表の世界ランキングは最低でも54位まで上昇する。

 この日はウイナーの数はわずか12本だったものの、ルブレフのアンフォーストエラー33本に付け入り、5本中4本のブレークポイントを生かした。試合後には「アンドレイが攻撃的にプレーしてくるのは分かっていたので、自分も少し攻撃的な姿勢を心がけた」と話した。わずか80分での勝利だった。

 一方、世界63位のキリオスは7-6(7-4)、6-3で同115位のマイケル・イマー(Mikael Ymer、スウェーデン)を下し、初めて2大会連続で決勝に進んだ。

 過去の対戦成績は3戦全敗で、直近では2019年のシティ・オープン3回戦で敗れているキリオスとの対戦について西岡は「僕らは何度も対戦しているが、16歳の頃から毎回負かされている。彼とのプレーは本当にタフだ。彼にはペースというものがなく、とにかく毎回強打してくる。サービスゲームをブレークするのはとても厳しい」と話しつつ、「自分のサービスゲームに集中することが一番大切になる」と見据えた。

 ルブレフは今季4勝目(通算12勝目)を目指していたが、これで西岡との対戦成績では1勝2敗と黒星が先行した。(c)AFP/Jim SLATER