【8月7日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2022)が6日に開幕し、南アフリカが26-10でニュージーランドに勝利。苦境のオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)にとってはさらなる痛手となった。

 ニュージーランドは直近のテストマッチ5試合で4敗を喫し、イアン・フォスター(Ian Foster)ヘッドコーチ(HC)の解任とサム・ケイン(Sam Cane)主将の交代を求める声が高まっている中で敵地へ飛んだ。

 しかしチームはスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の勢いのあるプレーに絶えず揺さぶられ、相手に上回られた前半を3-10で折り返せたのは幸運だった。後半はボール保持率を高めたが基本的なミスが響き、相手が1人少なくなった後に交代出場のシャノン・フリゼル(Shannon Frizell)が1トライを決めるにとどまった。

 チームは来週13日に再びアウェーで南アフリカと対戦するが、ここで連敗すれば、フォスターHCとケイン主将の政権が終わるのはほぼ間違いない。追い込まれたケインは「スプリングボクスを称賛するしかない。特に前半のプレーは素晴らしかった。かなり激しくこられ、こちらもうまく受け止めていたが、それでひどく消耗してしまった」とコメントした。

 試合は波乱含みの幕開けとなり、開始直後に南アフリカのファフ・デクラーク(Faf de Klerk)が相手の膝で頭を打って倒れ、担架で運び出されて交代となった。頭部負傷の検査はパスできなかったデクラークだが、前半途中にはベンチに姿を見せ、観客から長い拍手を送られた。(c)AFP