【8月6日 AFP】(更新)テニス、シティ・オープン(Citi Open 2022)は5日、男子シングルス準々決勝が行われ、世界96位の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)は7-6(7-5)、4-6、7-5で大会第16シードのダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を下し、4強入りを果たした。

 西岡は雨による中断もあった一戦を3時間35分の末に制し、これでエヴァンスとの対戦成績を5戦全勝とした。

 2020年のデルレイビーチ・オープン(2020 Delray Beach Open)以来となるツアー4強入りとなった西岡は試合後、「決して諦めなかったのが勝因だと思う」と話し、「とにかく何度もボールを打ち返し、長いラリー戦に持ち込むよう心掛けていた。相手は疲れてきていたので、嫌がると分かっていた」と振り返った。

 準決勝では第1シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)と顔を合わせる。

 ルブレフは前日の試合が雨の影響で順延となり、この日はダブルヘッダーとなったが、まず3回戦で第13シードのマクシム・クレシー(Maxime Cressy、米国)を6-4、7-6(10-8)で下すと、準々決勝ではワイルドカード(主催者推薦)のJJ・ウルフ(J.J. Wolf、米国)を6-2、6-3で退けた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)準優勝のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)も、この日はダブルヘッダーに臨んだ。

 まず、前日に雨で中断となっていた第4シードのライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)との3回戦にわずか14分で決着をつけ、7-6(7-1)、6-2で勝利。第10シードのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)との準々決勝では5度のマッチポイントを握られたが、エース35本、ウイナー60本をたたき込み、6-7(5-7)、7-6(14-12)、6-2で接戦を制した。

 ティアフォーとの2時間半の死闘を終えたのは翌日の午前1時で、第3セットの途中には思わず「ベッドに入りたい」と叫ぶ場面もあったキリオス。準決勝では、世界54位のセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)を6-2、5-7、6-3で下した同115位のマイケル・イマー(Mikael Ymer、スウェーデン)と対戦する。

 女子シングルスの準々決勝では、第2シードのエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)が、世界60位のリュドミラ・サムソノワ(Liudmila Samsonova)に6-7(6-8)、1-6で敗れた。

 世界10位のラドゥカヌは、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)以来となる4強入りを目指していた。(c)AFP/Jim SLATER