【8月6日 AFP】ウクライナ南東部でロシア軍に占拠されている欧州最大のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所が5日、攻撃を受け、原子炉1基が停止した。ウクライナとロシアはいずれも、相手側による攻撃だと非難している。

 ザポリージャ原発は、ロシア軍がウクライナ侵攻の初期に占拠していた。ウクライナ政府は、ロシア軍が原発内に重火器を保管していると非難。一方のロシア政府は、ウクライナ軍が原発を攻撃していると批判してきた。

 ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)は、原子炉がある建物の近くで3回の攻撃があったと説明。「水素漏れや、放射性物質飛散の恐れがあり、火災の危険性が高い」とした。死傷者への言及はなかった。

 同社によると、ロシア国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)の職員は攻撃前に原発から避難。攻撃により電力ケーブルが破損し、原子炉1基が停止した。ウクライナ外務省は、稼働中の原子炉への攻撃は「原子力爆弾の使用と同等の結果」をもたらす恐れがあると批判した。

 一方、ロシア国防省は、ウクライナ側の主張を否定。ウクライナ部隊がザポリージャ原発と同原発のあるエネルゴダル(Energodar)市に対し3回の砲撃を行ったとし、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)政権の「核テロ行為」を非難するよう国際機関に要請した。(c)AFP