【8月6日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で5日、イスラエル軍が空爆を行い、イスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の幹部を含む15人以上が死亡した。同組織は、イスラエルが「宣戦布告」をしたとし、報復としてイスラエルに向けロケット弾を発射した。

 空爆後、ガザ市の建物からは炎が上がり、負傷者が救急隊によって運び出された。ガザ地区保健省によると、空爆で5歳の女児を含む9人が死亡し、55人のパレスチナ人が負傷。イスラエル軍は、推定15人の戦闘員が死亡したとしている。イスラム聖戦は、ガザ地区北部を拠点とするアルコッズ(Al-Quds)旅団の司令官を含む戦闘員数人が死亡したと発表した。

 イスラエルのヤイル・ラピド(Yair Lapid)首相は、空爆は「差し迫った脅威に対する精密な対テロ作戦」だったと説明。一方でガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、イスラエルの攻撃を「犯罪」とし、「代償を支払わなければならない」と警告した。

 空爆後、ガザ市に駐在するAFP特派員は、パレスチナ側からイスラエルに向けてロケット弾が発射されたことを確認。イスラム聖戦は、ロケット弾100発以上を発射したことを明らかにした。

 イスラム聖戦は、欧州連合(EU)と米国からテロ組織に指定されている。(c)AFP