【8月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、黒海(Black Sea)沿岸のリゾート都市ソチ(Sochi)でトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会談し、エネルギーや貿易面での政治・経済協力を強化することで一致した。

 ウクライナ侵攻をめぐり、ロシアは国際社会で孤立している。4時間に及んだ会談後、ロシア大統領府は声明で、「両首脳は、地域・世界的な課題がある中でも、ロシア・トルコ関係を発展させるという共通の意思を再確認した」と表明した。

 両首脳は、貿易を拡大し、運輸と農業、観光、建設を中心に経済・エネルギー面での協力を強化することで合意。地域と世界の安定に向けた「誠実で率直かつ信頼できる関係」の重要性を強調したという。

 声明ではウクライナ侵攻への明確な言及はなかったが、ウクライナの穀物輸出再開について、ロシア・トルコの「建設的関係」により合意が可能となったと両首脳が強調したとされた。

 トルコがシリアのクルド人武装勢力に対して計画しているとされる新たな軍事作戦についても直接的な言及はなかった。声明では、両首脳がシリアの「政治的プロセスの進行を非常に重要視していることを確認した」と説明。「すべてのテロ組織との戦いにおいて、共同で緊密に連携した行動への決意が再確認された」とした。(c)AFP