【8月5日 CGTN Japanese】中国初の陸上生態系炭素モニタリング衛星「句芒(こうぼう)」が4日午前11時8分、中国北部の太原衛星発射センターから運搬ロケット「長征4号B」によって打ち上げられました。同衛星は炭素存在量のモニタリングや生態資源の詳細な調査、重要な生態プロジェクトのモニタリングと評価について、リモートセンシングによるモニタリングサービスを提供します。

「句芒」は、中国神話に伝わる木々の神、春の神、東方を司(つかさど)る神とされており、樹木の芽生えと成長を支配し、人々の自然環境への畏敬と責任を象徴しています。

 衛星「句芒」は高度506キロ、傾斜角97.4度の太陽同期軌道で地球を周回します。レーザーやマルチアングル、マルチスペクトル、ハイパースペクトル、偏光などの観測手段を含む総合的なリモートセンシングにより、植生バイオマス、大気エアロゾル、植生クロロフィル蛍光などの要素の探知と測定を行い、陸上生態系の炭素モニタリング、陸上生態と資源の調査とモニタリング、国による重要な生態プロジェクトのモニタリングや評価、大気環境モニタリング、気候変動におけるエアロゾルの作用の研究などに幅広く利用される見込みです。また、標高基準点の確定や、災害のモニタリングと評価、農業状況リモートセンシングモニタリングなどにサービスを提供し、中国の陸地リモートセンシングの定量化レベルを著しく高めることが期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News